~ 心和む和言葉の物語 ~
ぶらんこのこと。
雲の上のぶらんこは
ふんわり ふわふわ 楽しいね
小鳥さんとも お友達になりました
秋の夜長、灯火の下で読書を味わうこと。
静かな夜
ほんのりと光る灯(ともしび)の下…
紡がれる物語からあふれる世界に
ふたりはすっかり夢中です
すべて収穫せず1つ2つ柿の実を残しておくこと。
✿木守柿を残す理由は、来年の豊作を祈るため、鳥に食べてもらうため、神様(自然)に捧げるため…など、色々な説があるそうです。
今年もたくさんの柿をありがとう
自然の恵みに感謝をしながら
ふたりは秋を過ごします
散った桜の花びらが水に浮かび、筏のようになって流れてゆく様子。
ゆらゆら ゆらり
ひら ひらり
桜の花びらに 包まれて
ネズミちゃんの 春の旅
満開になって散る桜。
お花見しながら
読書の時間
あたたかな風に 包まれて
満開の桜に ほっこり にっこり
いただいた恩を別の誰かに送ること。
一緒に入っていきませんか?
雨が降る日に生まれた やさしさは
ありがとうの誕生日
ふすま、障子等を取り外して風通しを良くし、調度類も涼しげに整えた夏の座敷。
カワウソちゃんとペンギンちゃんは
夏を迎える準備中
今年の夏は どんな想い出ができるかな
今からとっても楽しみです
暑さの中、道行く見知らぬ人を思いやって、
通行人に大切な水を振る舞うこと。
旅の道中 おさるちゃんが休んでいると
きつねちゃんが お水を振る舞ってくれました
お水はとってもおいしくて
にっこり笑顔になりました
美しくすぐれた詩や文章のこと。
いっぱいの想いをのせて
大切な人へ贈る手紙
笑顔になっちゃう 大好きな時間
中秋の満月。
十五夜のお月さまのこと。
まぁるい まぁるい お月さま
ほんのり やさしいひとときを
静かに一緒に過ごします
雪見をする人。
しん しん しん・・・
ほわほわの雪を見ながら
ほっこり過ごす あたたかな夜
幸せなひとときです
【しずり雪】
屋根や木の枝などに積もった雪が落ちること。
雪がしんしんと降る夜、外から聞こえてくる音…。もしかしたら、しずり雪の妖精さんが遊んでいるのかもしれません。
【潦】
雨が降ってできる、水たまりや流れのこと。
雨上がりの虹の道。
2人がとことこたどってゆくと、その虹は水たまりの妖精さんたちの世界へと続いていました…。
~ 参考文献(順不同・敬称略とさせていただいております)~
井野澄恵・熊谷みのり(2016)『昔ながらの暦に学ぶ日本のしきたり』宝島社.
三浦康子(2014)『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ本』永岡書店.
道行めぐ・一校舎国語研究会(2006)『きれいを磨く 美しい日本語帳』永岡書店.
山下景子(2005-2007)『美人の日本語』幻冬舎.
鈴木一雄(代表)・伊藤博・外山映次・小池清治(2002)『三省堂 全訳読解古語辞典 第二版 小型版』三省堂.
吉田裕子(2015)『品よく美しく伝わる「大和言葉」たしなみ帖』永岡書店.
パイ インターナショナル(2021)『日本の風景が織りなす 美しい季節のことば365』パイ インターナショナル.